シャトー・カプベルン　赤　2017　ハーフ

カロン・セギュールの前所有者が12年まで持っていたシャトーで、場所もすぐ近くにある。力強さと果実味のバランスが絶妙で、クラシックなサンテステフらしい味わい。

シャトー・フェラン・セギュールとシャトー・メイネイの間に畑が広がるシャトー・カプベルンは、サン・テステフのトップシャトーである、シャトー・カロン・セギュールと同じオーナーが所有するシャトーで、カロン・セギュールと同じチームが栽培・醸造を手がけています。本家のワインの値段を考えると、カロン・セギュールでの技術が生かされたこのワインは、なんともお値ごろです。

オーナーが同じであるシャトー・カロン・セギュールは、ハートのラベルが有名ですが、メドック格付けの中でも高い品質で評価が高いシャトーです。シャトーは18世紀、セギュール侯爵がオーナーであった時代に大きく発展しました。侯爵は、他にも名だたるシャトーを持ちながらも、「われラフィットやラトゥールをつくりしが、わが心カロンにあり。」と、カロン・セギュールに深い愛情を持っていた、と言われています。

近年では、女傑と称され、長くオーナーを務めたマダム・ガスクトンが亡くなられた後、2012年、アルケア相互銀行グループの子会社、シュラヴニール社がシャトーを購入しました。共同経営者であるヴィドロ・グループと共に、シャトーの歴史を尊重しながら、彼らは大規模な改革を行い、シャトーは更なる飛躍を遂げたのです。

そして、オーナーはカロン・セギュールだけでは無く、シャトー・カプベルンにも着手しました。2011年に醸造設備を大きく改修。その改修の後、シャトー・カプベルン・ガスクトンであったシャトーの名前も2013年ヴィンテージからシャトー・カプベルンに改め、新しくスタートを切ったのです。